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吹奏楽にコントラバスは不要ですか?
昔から吹奏楽界では『吹奏楽でのコントラバス不要論』があって、それが近年のSNSの普及によって、より鮮明に現れてきたように思います。 ホントこれ、SNSでの大人の不毛な議論を子供たちが目にしていると思うと、恥ずかしくて仕方がないし、それを見た楽器を始めたばかりの子どもたちの心を傷付けておいて、大人たちは何とも思わないのか…と思うわけですが。 自分の演奏している楽器を “いらない” と言われたら、どれほど悲しい気持ちになるのか、その程度のことも想像できないのでしょうか? とはいえ、その不毛な議論を少し紐解いてみると、『コントラバス不要論』は、実は『吹奏楽という音楽の性質の中で不要』という議論ではなく『コントラバスは音が聞こえないから不要』という理由で不要論を語られることが圧倒的に多いような気がします。 『音が聞こえない』というのであれば、“じゃぁ、聞こえるようにすれば良いのでしょ” というのが、今回の話のネタ。 つい先日、常連さんから昔使っていたというコントラバスを譲っていただきました。 “店の置いておくのも場所を取るし、指導先の中学校で使


楽器は客席へ向けるべきなのか
“コントラバスって、楽器を少し客席に向けた方が良いですよね?” と、先日、私が指導している中学校の吹奏楽部の指揮者の先生から質問を受けました。 さて、私はなんと答えたでしょうか? “そうですね。少し客席に向けてやっても良いかもしれませんね” と、私は答えました。 さぁ、ここで話を終わりにしてしまうと、おそらく大炎上になるでしょう。 昨今、吹奏楽でのコントラバスの指導方法において、舞台上のコントラバスの向きについて、インターネット上では盛んに『楽器を客席に向けてはならない』と言われています。 しかし、実は『コントラバスを客席へ向ける』という行為は、音響的には正解であり、不正解です。 私もだいぶ前に見たことがありますが、どこかのインターネットのHPでコントラバスの音飛びの指向性についての研究が、図解も含めて解説が載っていました。 多くの人が、それを元に『コントラバスは全方向に音が飛ぶのだ!』と議論がなされているようです。 しかし考えてみてください。 プロが使うような楽器、それも研究に使われるような楽器と、学校の吹奏楽の現場で使われ


紙ヤスリから見る伝統の継承
“これが新品。そして、そちらが……” “ゴミ?” “いやいや、使い古されてゴミのように見えるけど、それはまだまだ使えるの” 私は親方から『コントラバスの作り方』は教わったことがありません。全て、見て真似て、失敗したら叱られる。それを繰り返して覚える。そのような教育方針でした...
他店で取り付けたピックアップについて
結局のところ『責任の所在は何処にあるのか?』ということになるのかと思われますが… 先日も少し話題にしましたが、しばらく前から、他店で取り付けたピックアップの不具合(施工不良)の解消や、楽器のサウンド調整の依頼が少しずつ増えています。...


ジャックの位置を移動する
ちょっとした創意工夫。 ピックアップマイクの種類によっては、ジャックを弦と弦の間に引っ掛けて固定するタイプのものがあります。 しかしこれは、引っ掛けた弦をミュートする形になり、楽器の音の響きに大きな影響を与えます。 そこで、シリコンチューブと結束バンドを使用して、テールピー...


再び Oriente HB-45を語ってみる
先日、高校時代の音楽仲間が遊びに来ていた時に、 “お前の性格だから〈販売〉が苦手なのはわかるが、取り扱っている商品は、しっかりと売れ” と言われてしまいました。 それは至極もっともな話であって…… というわけで、当店の取り扱い商品である Orienteのコントラバスを改めて...
雑感・コントラバス職人の役割
“その問題は演奏者側にあるのか、それとも楽器側にあるのか?” それを聴き分けるのも、職人の仕事。 お客様にお誘いいただいて、お客様の演奏会に行ったとき…それは仕事半分、遊び半分。 “いやいや、良い演奏会だった” と浸っている(ひたっている)だけではダメで、そのお客様の楽器を...
他店での新規購入 持ち込み取り付け依頼の停止について
実は、しばらく前からトラブル防止のため、ピックアップマイクの持ち込みでの取り付け依頼をお断りしています。 理由としては、もし初期不良があった場合、オーナーが購入店に対応を求めた時、購入店に “それは取り付けた側の工房で壊したものではないのか?当店に責任は何も無い”...
楽器の容積は測れるのか?
職人同士の会話は、時にとんでもない方向に飛躍をする。 Orienteの二代目と電話で話していて、要件が済んだ後には、いつも雑談となる。 雑談といっても、その内容は、ほとんどが技術論。 ふと『楽器内部の容積を、どうやったら測れるのか?』という話題になる。...
この仕事は、趣味ではないので…
先週、ちょいと無理をしすぎたせいで、左目を痛めてしまいまして。 だいぶ回復をしてきましたが、まだ目の奥の鈍痛が抜けないので休養をしている感じです。 以前にも幾度か紹介していますが、刃物を使う職人は右手に刃物を持つ場合、刃先を見るのは左目です。...


ちょっとした思い出話
ちょっとした思い出話だったり、そうでなかったり。 当店は管楽器専門店と手を組んで、埼玉県の中学校や高校の吹奏楽部のコントラバスの修理や調整を行っています。 昨日、管楽器屋さんから持ち込まれた依頼は、 “G線の弦高で6mmで、全体の弦高を整えてほしい。” というもの。...


本当に膠は最強なのか?
膠が最強なのは、扱う職人の技術が高いことが大前提だ。 コントラバスの製作や修理で使用される接着剤は、膠(にかわ)という天然素材の接着剤です。 世間的には、なぜか不思議と膠という接着剤を使用しているだけで、賞賛される。 業界的には、膠以外の接着剤を使用すると非難される。...


職人の倫理観が問われる
こういうことは『これは、おかしい!』と演奏者が声を上げなければ、もう変われない、そんな時代だと思います。 駒の足の下に板を足して弦高を上げる。 通称、下駄を履かす。 しばらく前に、この楽器の駒の交換の依頼を受けて、その時に楽器の状況を確認した時に撮影。...


コントラバスの弦高の話
珍しく職人さんらしい話題。 コントラバスの弦高の話。 コントラバスの弦高というものは、演奏する音楽のジャンルによっても、少々適正な高さというものが変わってきますし、演奏する人の音楽性や体格によっても変わってくるので、一概にして『この高さで大丈夫』というものはありません。...
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