近頃、気になっていることが幾つか。
その一つが“私の文章力は落ちているのではないか?”ということ。
最近、自分としては、どうも書き上げる文章が雑になっているように感じることがあって、“これは修正が必要だ。”と思い、久しぶりに池波正太郎を読み直し始めています。
“もう少し文章に柔らかさが欲しいから、鬼平犯科帳や藤枝梅安よりは、剣客商売だろうな。”
などと考えたりして、剣客商売を選択。
剣客商売を読み直すのは、何度目だろうか?
当店のFacebookのフォロワーは、意外とコントラバス奏者以外の人も多く、そして音楽関係以外の人も多いようです。
せっかくなら、コントラバスに関わりのない人たちにも楽しんでいただきたい。
しかし、それでなくても専門的な話題になりがちな上に、文章が汚ければ、読みたいとは思わないでしょう。
最近、それを特に感じる機会がありました。
私が数年前から愛読しているブログがあります。
それはベテラン電気技師が記事を書いています。
私が読み始めた頃は、純粋に電気技術の考察のような記事だったのですが、ここ1年ほど前から、どことなく言葉の端々から〈慢心〉を感じられるようになってきました。
その頃から〈共感〉ができなくなってきます。
技術的には面白い記事なのですが、人間的には共感できない。
そこに、なんとなく寂しさを感じました。
振り返って“自分の作り上げている文章は、どうだろうか?”と思い返したときに、私自身には〈ほんのり雑な文章〉が多いように感じました。
決して慢心をしているつもりはないですが、雑な文章になっていたことは間違いない。
こういうことは一時が万事で、こういう細かい部分が雑になると、総じて全てのことが雑になる。
大きな失敗をする前に修正が必要です。
音楽に関わる仕事をしているのですから、音楽を大切にすることは重要です。
しかしそれ以前に、人間なのですから、まず〈言葉〉を大切にしたいものです。
ただまぁ、近年は海外から読んでくださっている方々も多く『自動翻訳で適切に翻訳(英語)されるように』と考えながら文章を作成しているので、今まで以上に難易度が上がっているという現実もあります。
さて…まだまだ努力は続きます。
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