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紙ヤスリから見る伝統の継承
“これが新品。そして、そちらが……” “ゴミ?” “いやいや、使い古されてゴミのように見えるけど、それはまだまだ使えるの” 私は親方から『コントラバスの作り方』は教わったことがありません。全て、見て真似て、失敗したら叱られる。それを繰り返して覚える。そのような教育方針でした...
楽器の容積は測れるのか?
職人同士の会話は、時にとんでもない方向に飛躍をする。 Orienteの二代目と電話で話していて、要件が済んだ後には、いつも雑談となる。 雑談といっても、その内容は、ほとんどが技術論。 ふと『楽器内部の容積を、どうやったら測れるのか?』という話題になる。...
この仕事は、趣味ではないので…
先週、ちょいと無理をしすぎたせいで、左目を痛めてしまいまして。 だいぶ回復をしてきましたが、まだ目の奥の鈍痛が抜けないので休養をしている感じです。 以前にも幾度か紹介していますが、刃物を使う職人は右手に刃物を持つ場合、刃先を見るのは左目です。...
停滞は文化の終焉の始まり
私が職人を始めて約30年になりますが、30年前と現在で、果たしてコントラバスの調整技術というものは、どれほど進化してきたのか? そう考えた時に“実は、大して進化してこなかった。”ということに気が付きます。 そう、実は大して進化していない。...
これは終わりの始まりか?
卵が先か?鶏が先か? 物事の起源が曖昧な時に使われる言葉。 もう何ヶ月も前の話ですが、職人仲間と話をしていたときの話題。 とある弦楽器職人が言ったそうな。 “ウルフトーンは楽器が良く鳴っている証拠だから、無理に消さなくていいんだ。それは演奏家が演奏技術で対処すれば良い。”...
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