THE BAND DOUBLE BASS

 謎の(?)・・・ピックアップ、Headway Music Audio というメーカーの『THE BAND DOUBLE BASS』というもの。 http://www.headwaymusicaudio.com/prod…/the-band-double-bass/

   しばらく前に、楽器を調整に持ち込まれたオーナーの方に教えていただき、色々な意味で面白かったので、個人的に購入してみました。

 

 まずは・・・この見た感じの悪さ。  これまで、ご来店された方の全員が “これは、ダサい!” と言い切り、それでも試奏してみると誰もが “音は素晴らしい!” と感心するという、なんとも微妙な立ち位置が素敵です。

 構造的にはピエゾ素子を使用したピックアップで、『FISHMAN BP-100 』や『REALIST』と同じ集音方式で、The BAND の文字の『The』のあたりにマイクがありますが、どうもそれには個体差があり、一概に『The』のあたりにマイクがあるとも言い切れなさそうです。  取り付け方法は、バンドを楽器に巻きつけて背面のマジックテープで固定するだけ。  けっこう緩い(ゆるい)感じで固定されますが、実験したところ、あまり強く張るように固定すると、音が硬くなってしまうので、『可もなく不可もなく固定する』ぐらいが丁度良いようです。  マイクの位置は、SCHERTLER の『DYN-B DOUBLE BASS PICKUP』の取り付け位置と同じように、駒からは5〜6cmほど離し、楽器内部のバス・バーからは1cmほど離したポイントが良さそうです。(楽器の個体差もありますが)

 

 肝心のサウンドですが、イメージとしては『REALIST』に近いですが、『REALIST』よりも音の輪郭が明確で、取り付け位置のこともあり音のバランスは『DYN-B DOUBLE BASS PICKUP』にも近いように思います。  逆にピエゾ素子を使用したピックアップだからといって『FISHMAN BP-100 』のような音の硬さもありませんから、弓を使用して弾いてみても、特に違和感を感じることもありません。  どうもピエゾ素子特有の音の硬さは、このゴムチューブの柔らかさで打ち消してしまっているような気もしますが、『REALIST』ほど出力も弱くないので、非常に扱いやすいと思います。      本体はゴム製で、装着はマジックテープで固定するだけなので、全く楽器を傷つけることなく使用でき、5弦コントラバスを含む、ほぼ全ての楽器に使用でき、弓での奏法も可能で、出力も弱くないという、非常に優秀なピックアップではありますが、試奏された全ての方々が認める『見ための残念な感じ』が・・・このピックアップが有名になりきれない理由でしょうか?

 見慣れてくると、特に違和感も感じなくなりますが、この楽器は色が濃いから目立たないですが、明るい色の楽器だったら・・・さて、どうでしょうか?

(当店での取り扱いは、ございません。)