本日は、ベースアンプのスピーカーキャビネットEpifaniの改良依頼を受けました。
“エレキベースでは丁度良いが、コントラバスではサウンドが硬すぎる。” そのような相談を受けました。 改良作業を行う前にオーナーに試奏していただき、サウンドを確認します。 低音域用のスピーカーであるウーハーと、高音域のスピーカーであるツイーターがクロスオーバーする周波数を確認すると、2kHzでした。 コントラバスで使用することを考えると、少しクロスオーバーの周波数が低いと感じました。 経験上、コントラバスで使用することを考えると、4〜5kHz付近でクロスオーバーをさせると、扱いやすいサウンドになる印象があります。
とはいえ、サウンドを確認する限りでは、“これは大きな改良ではなく、吸音材を交換するだけで解決できそうだ。”と判断をして、分解を開始します。 分解をすると、キャビネット内部に吸音材が確認できます。
吸音材の材質は、グラスウールです。 写真でも確認できる通り、キャビネットの内部全体に吸音材が入れられているわけではなく、半分ぐらいの量の吸音材が入っていました。 吸音材素を使用する際に、キャビネット全体に使用する必要があるわけではなく、必要に応じて、増やしたり減らしたりするもです。 吸音材の材質を確認すると、前述の通り素材がグラスウールですが、少し硬めでした。 そこで、同じグラスウールでも柔らかめの素材のものを使用して、キャビネット内部全体に敷き詰めました。
組み上げて試奏をしてみると、狙った通り、程よい柔らかさのサウンドに仕上がりました。