何でしょう…〔ある風景〕よりも〔ない風景〕の投稿が多いのは、そもそもコントラバスという楽器は主役ではなく脇役の楽器なわけで、だからこそ様々な音楽に積極的に触れて、その感性に刺激を受けていく必要があるものなのかな、と思うわけでして。
コントラバスという楽器は、本当に様々な音楽ジャンルで用いられ、これからまだまだ多くの音楽の中で活躍できる可能性を秘めています。
だから今現在〔コントラバスのない風景〕だからと言っても、数年後には〔コントラバスのある風景〕が定着しているからもしれない。
コントラバスという楽器には、そんな魅力があるのです。
さて、今回紹介するのは、おそらく…ブラジリアン ソウル(BrazilianSoul)という流れの中にあるものではないか…と思われます。
このBia Ferreiraという音楽家は数年前から注目していたのですが、今回は『Sofar Latin America』というチャンネルも一緒に紹介させていただきます。
『Sofar Latin America』はラテンアメリカの音楽を紹介するYouTubeチャンネルです。
ラテンアメリカとは、いわゆる中南米といったところでしょうか。
だから音楽ジャンルは固定されておらず、JazzやSoulに限らず、色々な音楽ジャンルが投稿されています。
その中で今回は、
を紹介します。
Bia Ferreiraは、ざっくり言うと社会派の音楽を歌い上げます。
それもなかなか過激な……。
今回紹介する曲は、黒人差別に対する強い怒りを示した楽曲です。
初めてこの映像を見たときに、聴衆の表情が強張って(こわばって)いるのを不思議に思いましたが、少し調べてみると、“なるほど…。”と理解できました。
この映像のコメント欄の『Sara Lima』というユーザーが、聞き取った歌詞を投稿しているようです。
それを日本語翻訳してみると、“あぁ…。”と思うでしょう。
まぁ、細かい部分は皆さんで検索していただくとして、この彼女自身の内包しているエネルギーの放出と、それを形作る演奏技術も非常に素晴らしいです。
色々と〈個性の強い音楽家〉ですので、世界の中心に踊り出すときには“色々と政治的なものや思想的なものを抱えて出てくるんだろうなぁ。”とは思いますが、今しばらく注目してみたいと思います。
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