分解してプリアンプの基盤を引っ張り出して、感じたこと。 “随分と、まぁ・・・古めかしい雰囲気で・・・。”
出てきた基盤は、『1980年代の高級オーディオ』を思わせるような雰囲気の基盤・・・言ってしまえば、時代を感じさせる、基盤自体の素材と部品のレイアウト。 “この楽器って、確か2000年以降の発売だと思うのだが・・・。” と、少し違和感を感じてしまいました。 だからと言って機能的に劣っている(おとっている)わけでは、ありません。 あくまで、雰囲気です。
二段になって納められている基盤を分解すると、コンデンサーなどの部品が出てきます。 こちらは国産メーカーのコンデンサーが使用されています。 確か、ヤマハのサイレントベースも、同じ国産の部品を使用していました。 ただ、このコンデンサーは、いわゆる『一般的な電子部品』なので、これらを音響特性の良いものに交換をしました。
コンデンサーを交換することで、音質向上と共に、全体的にノイズ(ホワイトノイズ)が減ります。
次に、オペアンプ(IC)を交換しました。 オリジナルのオペアンプは、まさしくエレキギターのエフェクターなどで多く使用されるタイプのオペアンプでしたので、それを当店のプリアンプにも使用している、高音域にも低音域にも、広範囲の音域に対応できるものに交換しました。 この種の電気系のコントラバス(?)が、『どうしてもエレキベースっぽい音になってしまう。』という原因の一つに、やはり内臓プリアンプの基本構造があるかと思います。 色々と分解をしてみると、その多くはエレキベースのプリアンプの回路を、そのまま流用されたようなものが多いような気がします。 そのため、エレキベースっぽい音になる傾向があるのでしょう。
今回は、そのあたりに手を入れましたので、結果的に、かなり『ピックアップ・マイクを使用した時のコントラバスの音』に近い状態の音を出すことができました。 音質改善には、もっと手がかかると覚悟をしていましたが、意外とアッサリと作業が完了したように思います。
ちょっと、いい感じのサウンドになりました。
Comments