Wilson K1を、駒の裏側から取り付ける。

 今回は、オーナーの依頼で、Wilson K1を駒の裏側から取り付けてみました。

 音響的な意味ではなく、“ピックアップが見えないというのも、面白そうだ。”という提案でした。

 

 

 私もWilson K1を駒の裏側から取り付ける事は考えた事はありますが、実際に採用した事はありませんでした。

 理由は二つ。

 

 一つ目は、操作性。

 Wilsonピックアップは、ピックアップの向きを変えると音色が変化します。

 当店では、K4の場合では駒の裏側から取り付けることを推奨しています。(そのうち、詳しく解説します。)




 

 K4というピックアップの場合は、各弦のサウンドをそれぞれ集音するので、どちらかというと演奏前に設定を決めておいた方が扱いやすい。

 逆にK1は全ての弦の音を一括で集音するので、ライブの時などに、曲と曲の間に、手軽にサウンドを変化させることも容易です。

 

 そう考えると、可変させる機会の多いK1には、操作性が求められます。

 

 それを駒の裏側に取り付けると、少し操作性が落ちてしまいます。

 

 

 

 二つ目は、サウンド。

 前述の通り、K4は駒の裏側から取り付ける。

 その方が、少しサウンドが柔らかくなり、音の響きも増します。

 これは、物理的な考えから答えを出しているので、間違いありません。

 

 それをK4と同じようにK1を駒の裏側に取り付けた場合、私はサウンドが明るくなりすぎるのではないかと、予測をしました。

 

 

 

 取り付けてみると、確かに駒の表側から取り付けるよりもサウンドが明るくなったような気がします。

 

 ただ、劇的にサウンドのキャラクターが変わったという印象ではありません。

 

 

 予想していたほど明るすぎるサウンドではなかったので、この裏側からの取り付けも良いと思います。

 

 とはいえ、この取り付け方法が標準になるかと言われると、〈標準〉とするには、まだ研究と実験が必要な気がします。