Taksim Trio - Orobroy by David Peña Dorantes

『Morgenland Festival Osnabrueck 2019』という音楽イベントの演奏で、そのイベントの中から、ご紹介。

 今回の映像に登場する楽器は3つ。  映像左側は、おそらくKanun(カーヌーン)というアラブ圏の民族楽器。  中央に、おそらく…Saz(サズ)という楽器の一種。  そして右側にクラリネット。        映像を観て気になるのは、やはりSaz(サズ)。  だって…ハムバッカー(Humbucker)ピックアップを2つも搭載していて、まるでレスポールギターのようです。    それがサウンドに全く違和感を感じさせない。    ハムバッカーという意味では、Al Di MeolaのWorld Sinfoniaを考えてみれば、それほど驚く事はないのかもしれませんが、Saz(サズ)にハムバッカーを搭載してしまう感性は、見事です。        こうやって伝統的な民族音楽や民族楽器に向き合う時、いつも現代のコントラバスの在り方と、コントラバスという楽器の未来について、思いを巡らします。      ただ単に時代のテクノロジーの上に乗るわけではなく、音楽の文化の変化と発展(進化)の中で、自然な形で時代のテクノロジーと融合していく。  そんな可能性を考えます。      悪い意味での、伝統。  悪い意味での、常識。    そんな悪しきものに縛られることがあってはならないのが、音楽。  〈音楽〉を縛るという事は、〈精神〉を縛るということと同義です。      良い意味で伝統を守りつつ、良い意味で、時代に合わせて向き合っていく。  私は、そんなコントラバス職人でありたいと願います。