Landscape SWB Artist その4

 今回は『意外と構造はコントラバスに近いぞ。』という、お話。

 Landscape には駒があり、魂柱があり、表板の内側には駒からの振動を表板全面に伝えるためのバス・バーというものが取り付けられてあり、それらはコントラバスの構造と全く同じです。


 このコントラバスと基本構造が同じとなれば、基本的にピックアップを使用しなくても『それなりに鳴る』はずなのですが、なかなか、そう上手くは作られていないようです。

 まず、駒が厚いです。  強度的なことを考慮しても無駄に厚く、もっと薄くすることで響きが良くなり、音量も全体的に大きくなるかと思います。  また駒の足の裏にはコルクのような(コルクではない)、柔らかいものが取り付けられています。


 これはボディを傷つけないための処置なのでしょうが、これでは振動が表板に伝わるわけもなく、楽器が鳴らないのは当然です。

 次に、魂柱の位置が悪いです。  基本的に、駒の足の真下に魂柱をセットアップすることは有りえません。  そして、魂柱が細すぎるため『魂柱としての役割』が弱いように思います。  本来であれば、もう少し太い魂柱を適切な場所に立てる必要があるでしょう。  もっとも、この魂柱は接着剤で固定されているようなので、そもそも調整をしない前提で作られているようです。





 バス・バーに関しては、丁寧に取り付けられていますが・・・マグネット・ピックアップの台座のネジが・・・貫通しています。



   こうやって考えてみると、非常に丁寧に作られているのに、色々と残念な楽器のような気もしてきますが、 “本気で調整したら、結構、生音でも鳴る楽器に仕上がるだろなぁ。”  とも思わせる、可能性を秘めた楽器です。

 そして、この『鳴りの弱さ』を補っているのが、どうも6本のボルトでジョイントされているネックが肝(きも)のような感じなのですが・・・そんな話は、また後日。