刃物を研ぎ直す時に、ふと頭をよぎる言葉、『時代遅れ』とか『面倒くさい』とか・・・。 そんなマイナス思考を振り切って、“これは大切な〈お仕事〉です。”と自分を励ましてみる。
今は、刃物がまともに研ぐことができなくても〈職人〉ができる時代。 もっとも、自分の同世代でも、まともに刃物が研げる〈職人〉は圧倒的に少ないのだから、今の若い〈職人〉を馬鹿にはできないのですが。
『下積み』という言葉は死語のようになってきているし、そもそも〈師〉というものを持たない〈職人〉が当たり前のように登場している時代なのだから、『職人が刃物を研げない』というのは、時代の流れの中では自然なことなんだろうなぁ、とも思うわけで。
本来、精度の高い仕事には、高い精度で研ぎあげられた刃物が必要なわけで・・・そういうことですね。 これ以上は、深く踏み込みませんけど・・・。
