学校関係(中学校・高校の吹奏楽部)の依頼を受けることが多いこともあり、また自分自身が出身ということもあるけれど、オリエンテのコントラバスの修理や調整の依頼は多いです。 もっとも、別にオリエンテのコントラバスの品質が悪いわけではなく、年間で500本近くを生産して、国内シェアではNO.1という、絶対数が多いのだから当然といえば、当然なのですが。
私の場合、もの凄い単純計算で、年間500本の生産をして、20年オリエンテで働いて、ざっくりと10,000本のコントラバスの生産に関わってきたわけですが、修理の依頼で持ち込まれた楽器を見て、“あ。この楽器、作った記憶がある。” とか “あ。この楽器、メーカー修理で京都に来たことがある。” とか、全てではないけれど、記憶の残っている楽器に再会することがあります。
それがまた京都(オリエンテの所在地)ではなく、遠く離れた埼玉県で再会するのだから、なんとも妙な気分というか、不思議な気分というか・・・そんな不思議な感覚になります。