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右目左目

  • gen-bassya2015
  • 2021年10月13日
  • 読了時間: 2分

刃物を研ぐ時、刃先を見るのは右目ではなく左目。    右手に刃物を持って、右目で見てしまうと、体の重心が左に寄ってしまうので、うまく砥げない。    そういうことって、誰も教えてくれないし、おそらく、ネット上で見つけるのも難しい。        刃物を使う時も、右手に持って、左目で刃先を見る。  左利きの人であれば、その逆。    私は、ほとんど料理をしないので “包丁は・・・どうだろう?” と思うけど、少なくとも、カッターナイフであれば、右手に持って、左目で刃先を見る。  そうすると、体の重心が中心に来るので、刃物が動かしやすいです。

        私の場合は利き目が右目なので、意図的に左目を使う習慣を身につけないと、ちょっと気を抜くと無意識に身体が右目で物を見たがるので、疲労が溜まっている時などは、“なぁんか、おかしいぞ。” と思ったら、無意識に右目で見ていたので、上手くいかない・・・なんてことが、今でもあったり。    それだけに、この仕事をしていると、目にかかる負担が半端なく、“そりゃぁ、30代で老眼鏡を使うようになるわな。” と思います。        職人世界って、ほんとに『教えてくれない』ことが多くて、結局、自分で気がつく・・・気がつくまで修練を積み上げないと、先に進めません。    もちろん、誰かに教えを乞うことも有効ですが、自分自身の中で “何かが、おかしい。” とか “これには、まだ先があるのではないか?” と思い続けなければ、教えをいただいたところで、それは一過性のものであって、その先の技術の成長にはつながりません。            もっとも、そういう事は、どんな社会でも同じことで、そういう思考を持って生きている人々は、どんな職業に関わらず〈職人〉という称号が与えられるわけです。    〈職人〉とは称号であって、職業ではなく、近年、よく言われるところの〈意識高い系〉とも、また違う人種です。        それにしても、最近、気になっているのが、刃物を研いだとの研ぎ跡。  “8000番でも消えないなら、10000番を使った方が良いのか・・・?”  と思っているのですが、“普段使いなら、10000番なんて不要だろう。” とも思うわけで・・・。      そろそろ砥石の買い替えの時期なので、ちょっと悩みどころですね。





雑感・コントラバス職人の役割

“その問題は演奏者側にあるのか、それとも楽器側にあるのか?” それを聴き分けるのも、職人の仕事。 お客様にお誘いいただいて、お客様の演奏会に行ったとき…それは仕事半分、遊び半分。 “いやいや、良い演奏会だった” と浸っている(ひたっている)だけではダメで、そのお客様の楽器を...

 
 

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