絃バス屋と、その近所の人々。

 つい数日前、その日の営業を終えて、19時ぐらいでしょうか(?)店のシャッターを閉めようと、ボ〜ッと店の前の線路(西武鉄道)と暗くなってきた空を眺めていたところに、一度、目の前を通り過ぎた自転車が戻ってきて、店の前で止まります。

“この店は何時までですか?”

 と目をキラキラさせて言うのは、おそらく高校生であろう男子。

“う〜ん、基本的には18時ってことになってるけど、事前に連絡をくれれば、夜でも開けるよ。”

 と私が応えると、男子は “ありがとうございます!” と、嬉しそうに去って行きました。




 そしてしばらく前、店の大扉を開け放して仕事をしていたら、店の前から小さな女の子の大きな声が聞こえてきます。 おそらく3歳ぐらいでしょうか?

“大変だ、ドアが開いてる! 閉めなきゃ!!”

 “ドアを閉めなきゃダメだよ!” と必死でドアを閉めようとする女の子、そして、それを “〇〇ちゃん、閉めなくていいのよ!!” と必死で止める母親。

“あぁ、いつもの近所の女の子だ。”

 と私は気がついたのですが、“このタイミングで出ていくのは、ちょいと面倒なことになりそうだ。” と店の奥で必死で笑いを堪えて(こらえて)隠れていました。

 開いている大扉を見て『ドアを閉めなきゃ!』は、ちょっと可愛いですね。




 この店が3周年を迎える頃ですから、1ヶ月ほど前でしょうか?

 1歳の息子を抱いて店の前で電車を見ていた時、

“もう3年になりますね。”

 と、婦人に声をかけられます。 私・・・全く存じ上げません。

“私は全然、音楽は得意ではないので楽器も演奏しないのですが、このお店は、いつも気になっていて、陰ながら応援させていただいているのですよ。 私も同じ北所沢町内ですから、このようなお店があるということが、とても嬉しくて。”

 と話してくださいました。



 当店は特に何か地域に貢献できるような業種ではありませんし、ともすれば騒音問題の温床のような店ではありますが、このように地域に溶け込んで、日頃から近所の方々から声をかけていただき、可愛がっていただいております。

 そういえば、開業当初は、よく喫茶店と間違えられましたが、今では、そういう珍事は無くなりました。