ピックアップの性能は職人の技術に依存する

ピックアップマイクの性能と、職人の責任と。


 今回、Wilsonの認定取扱店になることを決断した理由の一つには『職人の責任』というものを感じるからです。


 コントラバスのピックアップの多くは、ピックアップ本来の性能を引き出すには、取り付け技術の良し悪しに左右されます。

 YAMAHIKO(山彦)も、それこそWilsonも非常に優秀なピックアップですが、取り付け方を間違えると、低音が弱かったり、高音域が強すぎたりしてしまいます。


 結局、職人が責任を持って取り付けるか、取り付けないかで、全てが決まってしまう。


 これまで、この問題は、おそらく演奏家と職人の間で議論をされたことはないと思います。



 例えば、Realist(リアリスト)はノイズ対策が弱い。

 ジャックが貧弱で、新品でさえノイズが発生している時がある。

 過去には、このノイズ対策について記事を書きましたが、これはメーカーの問題。

 職人に一切の責任はありません。




 そうではなくて、例えば『YAMAHIKO(山彦)は1弦の低音感が少なくて、音が細くなる』という評価も『Wilsonは音の芯が強すぎて響きが少ない』という評価もありますが、実は、それはピックアップ自体の性能ではなく、職人のピックアップの取り付け技術と、その後の駒の調整の技術の問題だということは、当店の調整解説動画で実証されています。


 例えば、そこに高性能のピックアップがあるとして、高性能のエフェクター があるとして、そして高性能のアンプがあるとして。

 でも、ピックアップの取り付け方法が不完全だと、全てが台無しになります。

 本来であれば全ての機材が高性能なのですから使いやすいはずなのに、『ピックアップの取り付けが不適切=楽器の調整不足』ということで、非常にバランスの悪いサウンドとなり、音色の補正が必要になります。


 これでは、何のために高性能の機材を揃えたのか意味が分からなくなります。



 結局、この問題を解決するには、職人が修練を積み上げて高い技術を身につける他には解決方法がないわけです。



 今回、その技術的な部分をWilsonが評価してくださったというのは、認定取扱店になることを受ける決断の一つでもあります。


 やはり、職人が責任を持ってピックアップを取り付け、音色のバランスまで責任を負うという当店の方針をメーカー側が評価してくださったというのは、嬉しいですね。