“オリエンテって、中国製じゃなかったんですか!?” と、地元の埼玉県に絃バス屋を開業してから、何度か驚かれたことがあります・・・。 オリエンテ・コントラバスは『made in Japan』です。 京都府・宇治市で製作しています。 『宇治市』といっても、平等院よりも、豊臣秀吉の伏見城跡の方が近いです。 『宇治』といっても、山の方ではなく平地の方なので、茶畑よりも田んぼの方が多いです。 私は20年間、オリエンテで修行をさせていただきました。 年間で500本近くを製作・出荷しているので、工業製品のように謎の大型機械や産業ロボットが稼働しているイメージを持たれている方も多いですが、その作業工程の多くは手作業です。 量産が可能なのは『機械化』ではなく、あくまで『段取りの良さ』であって、あえて強気な発言をさせていただければ『親方を筆頭に、職人が優秀だから量産が可能』というだけの理由です。
(もっとも、自分が優秀な職人であったかは・・・自分自身では評価できませんが・・・。) そのあたりを見ずに『量産=粗悪品』とか『外国産=優秀』のような安易な評価は如何なものか、と思います。 確かにオリエンテの創業当時、今から40年ほど前の日本のコントラバス製作技術は、まだまだ未熟で、『海外のメーカーに追いつけ、追い越せ。』と必死でした。 ただ、そのような時代を経て現代においては、少なくともオリエンテのコントラバス製作技術は、海外の有名なメーカーに負けない製作技術を有していると思います。
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