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停滞は文化の終焉の始まり
私が職人を始めて約30年になりますが、30年前と現在で、果たしてコントラバスの調整技術というものは、どれほど進化してきたのか? そう考えた時に“実は、大して進化してこなかった。”ということに気が付きます。 そう、実は大して進化していない。...


子供たちと向き合う姿勢
吹奏楽部でコントラバスを担当している娘の弓の毛を交換しました。 高価な楽器を使わせているわけではないし、高価な弓を使わせているわけでもない。 だから、せめて弓の毛ぐらいは少し贅沢をして、数ヶ月に一回の頻度で交換してあげます。...
これは終わりの始まりか?
卵が先か?鶏が先か? 物事の起源が曖昧な時に使われる言葉。 もう何ヶ月も前の話ですが、職人仲間と話をしていたときの話題。 とある弦楽器職人が言ったそうな。 “ウルフトーンは楽器が良く鳴っている証拠だから、無理に消さなくていいんだ。それは演奏家が演奏技術で対処すれば良い。”...
修行を始めて4年目の終わりの頃
修行時代の、おそらく一番苦しかった(辛かった)こと。 “修行時代には、何が一番苦しかった(辛かった)ですか?” という質問は、意外とよく受けるものです。 だいたい最初から最後まで均一に苦しかったものですが、最近、ふと『一番苦しかったこと(辛かったこと)』を思い出しました。...


珍しく仕事道具の話。
碓氷健吾 作 銘『魂(たましい)』 寸六の台鉋(だいがんな)です。 碓氷健吾氏は、当代随一と謳われた鉋鍛治(鉋を専門に作る鍛治)でした。 宮大工や、超一流の木工職人が愛用をするような鉋が、何故か私の手元にある…。 今回は、そんなお話...
Orienteの二代目という立場
40年以上前の話ですが、Chaki(茶器弦楽器製作所)の親方が、東澄雄(ひがし・すみお)に、Chaki を引き継がないかと話を持ちかけました。 しかし、東澄雄は、それを辞退し、のちに自ら Oriente を1979年に立ち上げます。...


BACKSTAGE~コントラバスコンテストの舞台裏~
『第2回中学生・高校生のためのコントラバス・ソロコンテスト』のバックステージの映像が公開されました。 普段、あまり目に触れることのない、コンテストの裏側が描かれています。 個人的には、久しぶりに5分超えのショートフィルムを制作したのですが、最後まで間延びせずに押し切ることが...
それは、チャンスがあるということ。
私自身、自ら弟子を育てるようなことは考えていません。 若い職人たちに、私の持っている知識や技術を伝えることに興味がないわけではありません。 私が受け継いだ〈伝統〉を継承させる職人は育てない、という意味です。 その大きな理由が、当店と、私が育てられた Oriente...
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